The Linux+WindowsNT mini-HOWTO <author>Bill Wohler, wohler@uluru.worldtalk.com <date>v1.1, 19 February 1997 <trans>中谷千絵, jeanne@mbox.kyoto-inet.or.jp <tdate>v1.1j, 7 June 1997 <!-- The Linux+WindowsNT mini-HOWTO by Bill Wohler, wohler@uluru.worldtalk.com v1.1, 19 February 1997 訳:中谷千絵 jeanne@mbox.kyoto-inet.or.jp 1997/06/07 --> <abstract> Linux と WindowsNT を共存させる方法 </abstract> <sect>はじめに <p> "笑い声が聞こえる...." ハードウェア、あるいはソフトウェアに問題があったのか、それとも力不足 のためか、私の新しい HP Vectra PC に、NT と Linux の両方を入れてシアワ セになろうとするのに私は数日も髪の毛をかきむしってしまいました。 どのようにしても NT 3.51 からパーティションをフォーマットするために、 Disk Administrator が動きませんでした。" (Disk Administrator は)絶対に 被害を与えません" と注意書きが書けるとしても質問します。パーティション フォーマットを行った時、後述の 3 から 7 の方法できちんと決まるまでパー ティションテーブルの作成をやり直しました。パーティションの作成がうまく いかなったという問題のために、私は NT パーティションを1つの FAT に限 定しました。たとえあなたが Disk Administrator を動作させることができて も、このような制限をつける意味を忘れないでください。Linux で NTFS ファ イルシステムを使えるようになるまでは、少なくともひとつの小さな FAT パー ティションで Linux と NT の両方のファイルを共有する場所として使いたい でしょうから。 私の場合は最初に Linux をインストールし、それから NT をインストール しましたが、経験に基づいて、現在では、最初に NT をインストールしておき、 それから Linux をインストールすることができます。 step 6 は次のものをセットアップするためにだけ関係があることに注意し てください。 <itemize> <item>Debian Linux 1.1、 <item>Linux 2.0.0、 <item>HP Vectra XU 6/150、 <item>Adaptec AIC 7880 Ultra(BIOS 1.2S-HP)、 <item>Quantum Fireball 1080S、 <item>Phoenix compatibility BIOS GG.06.02、 <item>NT 3.51。 </itemize> 実例は SCSI ディスク(/dev/sda)です。IDE ドライブに対しては /dev/hda に置き換えてください。 <sect>設定方法 <p> <enum> <item>最小限度の Linux をインストールします (Linux-NT 戦に勝つまではイン ストールをあきらめてはいけません)。Linux で、Linux NT 用のパーティショ ン( そこは FAT になっています) のあるディスクの分割をします。NT パーティ ションを複数作るのは私の場合はうまくいきませんでした。1つ目のパーティ ションを NT にしましたが、そのことが本質的に大事なことなのか、そうでな いかはわかりません。<p> <item>/etc/lilo.conf を編集します。boot 行は /dev/sda (boot=/dev/sda)にし ます。( 私の場合 /dev/sda3 にある Linux パーティションに LILO をインス トールした時はうまくいきませんでした)。それから LILO を走らせます。ae エディタを使わないといけないでしょう。インストール作業中にファイルを編 集するなら ae で十分です。<p> <item>次のような方法で MBR をセーブします。 dd if=/dev/sda of=/dev/fd0 bs=512 count=1 フロッピーを使いましょう。私を信頼してくださいね。さらにディスクのパー ティションテーブルを変更するような時はこのようにします。<p> <item>第1パーティションに NT をインストールします。 インストールの過程でリブートすると Linux が起動するでしょう。<p> <item>たとえば次のように、/etc/lilo.conf に NT に関する部分を加え、そして LILO を動作させます。 <tscreen><verb> other=/dev/sda1 label=NT table=/dev/sda </verb></tscreen> この設定で lilo がエラーメッセージを出すなら(どのようなメッセージか は忘れましたが)、"compact" と並べて /etc/lilo.conf に "linear" を加え ます。さらに、作成したパーティションテーブルが NT でしくじるなら、 "ignore-table" を使う必要があるか、または Step 7 での指示に従ってくだ さい。また、 "fix-table" を見てください。 LILO HOWTO が役にたちます。<p> <item>リブートし、LILO から NT を選択し、NT のインストールを仕上げます。 イーサネットドライバをインストールする "Boot Disk XU, HP Vectra AIC 7880 Driver A.01.02" フロッピーが必要です。さらに Matrox MGA Millennium 対応のビデオドライバをインストールするために "XU/VT ドライ バとドキュメント"の CD ( 記憶が正しいなら disk4 の video というディレ クトリ)が必要です。<p> <item><p>Linux に戻り、fdisk を起動し、 Linux パーティションで "パーティショ ンはシリンダー境界上で終わっていない" を表示しないことを確かめます。NT パーティションではこのエラーを出すかもしれませんが、問題はないでしょう。 <verb> /dev/sda1 1 1 322 329301 6 DOS 16-bit >=32M パーティション1 はシリンダー境界線上で終わっていない: phys=(321, 39, 9) は (321, 63, 32) になるはずです。 </verb> Cfdisk は妙なものを表示しますが、問題はないようです。 <verb> Unusable 0.04* /dev/sda1 Primary DOS 16-bit >=32Mb 321.59* Unusable 0.39* </verb> Linux パーティションでシリンダー境界について警告されるなら、ブート セクターを変更してしまうような不都合をすることはない cfdisk を使えばい いでしょう。 訳注:cfdisk については man で調べましょう。 man の cfdisk 部分の日本語訳は次のところにあります。 http://www.debian.linux.or.jp/doc/disks/cfdisk.ja.txt しかしNT が本当にうまくいかず、cfdisk さえもちゃんと動かないなら、 /dev/sda をオープンすることができないというエラーになるので、そうなっ たらもっと過激な手段が必要になるでしょう。あらかじめ MBR をセーブして おく必要があります。次のようにして、MBR を一度削除して、復旧させます (しかし注意書きではありません)。 <tscreen><verb> dd if=/dev/zero of=/dev/sda bs=512 count=1 dd if=/dev/fd0 of=/dev/sda bs=510 count=1 </verb></tscreen> <item>Linux の残りをインストールします。簡単ですって? </enum> LILO のかわりに NT に MBR 書かせるなら、最初に MBR を削除するために 次のようにしないといけないでしょう。 <itemize> <item>a) dd if=/dev/zero of=/dev/sda bs=446 count=1( Linux で)とするか、ある いは SCSI ユーティリティで low-level フォーマットをします。 IDE ディスクの low-leverl フォーマットは致命的ですのでしてはいけません。 <item>b) fdisk /mbr とします(あらかじめ fdisk を持っている DOS ブートディス クを作っておかないといけません。) <item>c) NT パーティションを削除し、NT のインストールで再度作成します。 <item>d) NT のインストールを続行します。 </itemize> <sect>結び <p> このメッセージを最初に投稿したあとで、私は、NT の Disk Administrator には何の問題もなく、そして問題なく最初に NT あるいは Linux をインストールできたということを数人から聞きました。あなたもたぶ んこのような仲間に入るでしょうが、もしそうでないなら焚火を囲んで出たよ うなこんな話が役にたつかもしれません。 この mini-HOWTO は初版ですが、他にも似たような内容の文書が書かれるで しょう。それらも参考にしてください。あなたの経験がどんな報告とも違って いるなら、あなた自身の mini-HOWTO を提出するか、あるいは HOWTO の維持 者(この文章を添付して)にこの文書の改訂版を提出したほうがいいです、私は この文書を書きかえる時間がないので私宛にコピーを送ってください。やがて はどなたかがこれらの関連文書のすべてをひとつの筋の通った HOWTO にまと めるでしょうから。 最後に、この文書がこの問題についてわかったことすべてを詳しく述べてい るか心配しています。続報に関して Linux の適当なニュースグループを私は あなたに示すべきですね。私は1年に何日か NT を使います。必要にせまられ て、ですが。 訳注:COMPACT、LINEAR、FIX-TABLE、IGNORE-TABLE などについてはLILO - Generic Boot Loader for Linux ("LInux LOader") by Werner Almesberger (Version 19)(これは Slackware附属)を参考にしてください。その他、 LILO-FAQ、LILO-mini-HOWTO なども参考になります。 <sect>日本語訳について <p> 日本語訳についての問い合わせは jeanne@mbox.kyoto-inet.or.jp 日本語訳は Linux-JF プロジェクトの次の方々から多くのご助言を頂きました。 ありがとうございます。 <verb> 守岡さん t-morioka@nri.co.jp 吉山さん yosshy@jedi.seg.kobe-u.ac.jp </verb> <verb> 訳:中谷千絵 jeanne@mbox.kyoto-inet.or.jp 1997/06/07 </verb> </article>